ギグワーク(長倉顕太:2019年10月)
ベストセラー作家を量産した
元編集者・長倉顕太さんのお仕事本。
ギグとは音楽用語で「一回限りの演奏」とか「単発」とか
そんな感じの、即興音楽ぽい意味合いです。
初めにまとめ
・サイバネティクス的に選択肢を増やす行動を取り続けよう
・生きてるだけでtakeだらけ。それを凌ぐくらいgiveしよう
・人生の4つの資源、特に時間は重要。
選択肢を増やす:
『絶対的な安定』なんてそもそもない。
お金に価値があるのは『お金に価値があると思っている人たち』が居るから。
その人たちの考え方がコロッと変わったら、お金は紙切れに変わる。
ネットで目に入る情報のほとんどにはレコメンド機能(他薦)が働いているので
敢えて自分の興味がない情報に触れる仕組みを残しておくのは重要。種類豊富な大型書店に行こう。
※サイバネティクス:本書では戦闘機の照準合わせ、舵取りといった意味で使用されている。
give:
自分から何かしらのコンテンツを発信すること。
音楽、動画、イラストなど色々あるがテキストが最強だと著者は言う。
作業環境を選ばない、年齢を選ばない。
後から音声をつけたり映像化するなど柔軟性がある。
影響力は、何を言うかよりも『誰が言うか』が大事なので
キャラクター=ポジションを先ずは作ること。
既存の影響力がある説に対する反論をするとその影響力を利用できる。
4つの資源、特に時間:
資源とは「お金」、「能力」、「時間」、「人脈」の事。
特に時間は重要で全ての人間に平等に振り分けられている資源。朝の早起きはマジで重要。
時間が無駄に奪われる環境からは逃げましょう。
逃げて、得た時間は投資(勉強、特に著者は読書を推している)にまわす。
ビジネスは下請け的な業務ではなく元締めができそうな事に着目する。
正社員信仰、戦後高度経済成長のステレオタイプな幸福を
教えるだけの場所になっており(知識やスキルを増やせ)
定年退職後は年金で悠々自適、もう一切働かないぜ!のマインド醸成。
企業は学校で学んだスキルと時間を叩き売りして疲れ果てる場所になっている。
すべての人、職場に当てはまる訳ではないですが、
こうした環境に陥っている人が投資の時間を作るのは難しい。
ギグワークはこうした時間の束縛から逃れ、
ほどほどの収益、将来を見据えた学習時間のバランスが取れる働き方。
人生100年時代では、こうした「柔軟」で「サバイバル」な思考が
必要になって来るのではないでしょうか。
おわり